債券金利差とドル円相場 質問：Q なぜ、国債の金利差と＄￥相場が、ある程度一致してるのでしょうか？ 著作権者 りゅうさん 回答：A 「金利差がドル円相場に影響を与えるという点について」 金利差という事が主に問題になるのは短期金利かと思っています。 たとえば円キャリートレード（金利の安い円を借りて、他通貨に変換して投資） や、去年金利の逆転が起きるまでのドルキャリートレード（主にユーロドル）です。 これらは、金利の安い通貨が売られるので相場への影響があるかと思われます。 「日米長期債の性格について」 日米の長期債は大きな違いがあると考えています。 日本の国債市場は、 低金利下で運用先を失った国内の機関投資家、金融機関による取引を中心とした 閉鎖的なものとなっており、海外投資家はほとんど参加していない。 つまり、日本勢による実需に基づいた取引が中心である（他ホームページより引用） 一方、アメリカ国債は、一旦世界のお金が集まり、そこから世界の最適な投資先 に投資される「おおもと」（他ホームページより引用）になっている。 つまり、両者の根本的な性格の違いから、その金利差が為替相場への影響を与える （日本債が売られると米債が買われるというようなフローの発生）という事は少なく ここで注目すべきは、アメリカ長期国債の利回りが、ある程度ドル円相場に 連動する点であると解釈しています。 |